障子紙にはどのような種類があるのでしょうか?
3年前に父が他界しました。父が生きているときには家の障子全てを父が張替してくれていて、気がつくと古い障子紙が新しくなっていたということもよくありました。 ということで、父が亡くなってからは一度も障子の張替をしていなくて、前回はいつ張替してくれたのかもよく覚えていないのですが、障子紙の汚れが目立ってきていてそろそろ張替しないといけないと思っています。 自分たちで張替すべきか業者さんに任せた方が良いか検討中なのですが、素人では障子紙の種類も分かりません。 そこで質問なのですが、障子紙にはどのような種類があるかを教えてください。 |
障子紙は「手すき和紙」と「機械すき和紙」に分類されます
障子紙にもさまざまな種類がありますが、その製法や原材料などによって「手すき和紙」と「機械すき和紙」の二つに分類されます。その他にも最近では「プラスチック素材」でできた障子紙も登場しています。 手すき和紙というのは、昔ながらの伝統製法である「手すき」により、職人が1枚1枚丁寧に作っている和紙のことです。 手すき和紙は、和紙の原料でもある楮が40%以上含まれているもので、楮にパルプなどの植物繊維が加えられているものもあります。この場合は楮含有率が20〜40%未満となり、40%以上の紙と比較すると品質がどうしても劣ってしまいます。 機械すき和紙とは、その名の通りに手すきではなく機械で作られる障子紙のことです。機械すき和紙には、楮にマニラ麻やパルプなどの植物繊維が加えられています。 機械すき和紙には、「レーヨン障子紙」「パルプ障子紙」などがあり、見た目は手すき和紙のように仕上げられています。 植物繊維のパルプに化学繊維であるレーヨンが40%以上配合されているもの「レーヨン障子紙」で、光沢や強度があるのが特徴です。 植物繊維のパルプが80%以上配合されている量産紙が「パルプ障子紙」で、ほかの障子紙と比べると破れやすいのが特徴です。紫外線による劣化もしやすく、必然的に張替の回数が多くなります。 プラスチック障子紙は、二枚の薄い塩化ビニール製のシートにより和紙を挟んで作られていて、和紙の風合いがあって、とても丈夫で破れにくいのが特徴です。各メーカーからいろいろなプラスチック障子紙が発売されていて、ホームセンターでも入手できるようになっています。 |